棟方志功と福光のこと

  【水と匠】棟方志功の福光時代について書きました。     志功さんが頭に巻いているのはハチマキではなくしめ縄というお話に高まりました。 ぜひ読んでみてください。

2020年03月23日

いろこよみ「墨色」2019冬

   寒さに比例して夜が長くなっていく頃、なんともいえない寂しさに耐えていると、そのうちに年が明けて、わずかに日が伸びていく。新年が冬至の直後に訪れるのは偶然ではなく、古来多くの地域で新年は冬至と関連して決められてきた。  暗い夜には火をたいてあかりとし、暖をとり、料理をする。そうして天井…

2020年01月07日

富山大芸術文化学部 smart cafe

  先日、富山大学での男女共同参画社会を推進していこうという趣旨のトークイベントでお話しさせていただきました。 もとは夫への依頼だったのですが、わたしがいかに妊娠出産で身体が自然の一部だと実感したか、腸と乳管が病原菌の情報を伝えあって抗体のやりとりをする凄さや、授乳とは絶え間ない献血である…

2019年12月11日

柳宗悦と富山の「土徳」について

【水と匠】柳宗悦と「土徳」について書きました。 https://mizutotakumi.jp/stories/411/ 「柳宗悦を引き寄せた土徳(どとく)の地 いまに続く信仰と城端別院善徳寺」 民藝で知られる柳は、今回きちんと著作を読むまで知らなかったのですが、宗教哲学者でもありました。 宗教とい…

2019年12月11日

いろこよみ「栗梅」2019秋

鬼皮を剥いて、何度か茹でこぼしてから砂糖を入れて煮込むと、煮汁に滲み出る濃厚な赤み。名前からして美味しそうな「栗梅」という色を知ったとき、これは栗の渋皮煮の色だと思った。 栗梅とは赤みのある栗色のことで、「栗色の梅染」が略されたものだという。栗色の布をさらに梅の幹を刻んで煎じて煮出した汁で染めて、赤…

2019年11月07日

子どものつむじは甘い匂い

  OKOPEOPLEというnoteのマガジンで子育てと匂いに関するエッセイを書いています。 「子どものつむじは甘い匂い」 https://note.com/chieyabutani 麻布香雅堂さんのOKO CROSSINGというプロジェクトの中の企画に参加しているものです。 月1回の更新…

2019年10月16日

氷見の定置網漁について

  水と匠の記事を書きました。 寒ブリを呼び込む天の恵 「越中式定置網」と氷見の魚が美味しい理由 富山の魚は美味しいです。 その美味しさにはいくつもの理由があるのでした。 これから魚がどんどん美味しくなっていきます。ぜひ富山へ!  

2019年10月16日

棟方を支えた民藝の寺「光徳寺」

  水と匠の記事を書きました。 https://mizutotakumi.jp/stories/334/ 富山はお寺さんが文化をつくってきたという土地だと思います。 先日福光美術館の棟方志功展で、棟方と光徳寺の高坂貫昭さんとその家族が「華厳松」の前に座っておられる写真をみました。 貫昭さん…

2019年09月12日

高岡で万葉集ゆかりの風景を巡る

  水と匠の記事を書きました。 mizutotakumi.jp/stories/326 奈良育ちの大伴家持が、富山の雄大な山や海、流れの急な川など、奈良とは違う自然の姿に触発され、多くの歌を詠んだという話には多いに共感するところがありました。 特に、季節感の違いから自然の姿の違いに開眼した…

2019年08月05日

いろこよみ「藍色」2019夏

  藍の様々な色を含んでみえる複雑さ、奥ゆきと、いつまでも錆びないような瑞々しさがどうにも好きで、藍染めの浴衣ばかり持っている。浴衣に袖を通すと、藍の染液にぎらりと沸く青い泡、通称”藍の花”と、そのすえたような匂いを思い出す。  興味深いことに、「藍」というひとつの青い植物があるわけではな…

2019年06月10日

水と匠

    一般社団法人 富山県西部観光社 「水と匠」のwebサイトでテキストを担当しました。 現在公開中のサイトは概要版で、6月中に本サイトを公開予定です。 https://mizutotakumi.jp

2019年05月16日

いろこよみ「山吹色」2019春

  ながらく実物を知らず、使わなかった絵具の色として覚えている山吹との出会いは大人になってから、春の野山を歩いていたときのこと。草むらから、ふーっと大きく飛び出す黄色い花々を、なんてきれいな、けれど知らないこの花は何かと調べたら山吹だった。 古くは万葉集に詠まれ、王朝文学が記された頃には桜…

2019年05月16日

恋と切なさの起源

  子どもが、赤ちゃんが、圧倒的にかわいい。好きでたまらない。こんなにかわいいものだとは思っていなかった。正直これまで、赤ちゃんをこんなにかわいいと思ったことがなかった。幼児でも、小学生でも、中学生でも、親戚のでも友達のでも、子どもはかわいくて面白いと思っていたけど、赤ちゃんは繊細そうすぎ…

2018年08月23日

つっこみを入れる

『ぼうしとったら』 tupera tupera   『やさいさん』「くだものさん』につづくtupera tuperaの0〜3歳児向け絵本。今のところ、その対象年齢のシリーズは3冊なので、ひとまずこれを買ってコンプリートしたことになった。tupera tuperaの仕掛け絵本は他にもあるけれ…

2020年01月22日

世界の同時性

『あおのじかん』 イザベル・シムレール 文・絵  石津ちひろ 訳 2016年6月28日第1刷発行 2018年2月15日第3刷発行 岩波書店   「おひさまがしずみ よるがやってくるまでのひととき あたりはあおいいろにそまる」 夕方の青い時間、特に曇りの日はほんとうにそうなる、世界が真っ青に…

2020年01月06日

秋の食卓と連動する

『くだものさん』 tupera tupera 2010年7月29日第1刷発行 2018年10月30日第25刷発行 学研プラス   『やさいさん』と同じシリーズの果物版。子どもが『やさいさん』が大好きになったときにすぐに買った。 野菜さんは根菜だったので、野菜は土の中に隠れていて、葉っぱから…

2019年11月11日

パパイヤの理由

  最近の娘は場所を指定したがる。床をたたいて、ソファをたたいて、ちえちゃ、ちえちゃと言う。ここに来て、ここに座って、ここにいて。要は近くにいて、ということなので、まあかわいい。 同じくベッドを叩いて、パパ、パパ。こっち、こっち。わざわざぐるりと回って歩いてベッドまで行って、叩きながら言う…

2019年11月11日

子どもの目線

『きんぎょがにげた』 五味太郎 作 1977年6月こどものとも年少版発行 1982年8月福音館の幼児絵本第1刷発行 2018年155刷発行 福音館書店   これも定番。 ある一時期娘はこれがすごく好きで、なんどもなんども持ってきた。その時はまだ、金魚を見つけることはできなくて、むしろビリビ…

2019年11月08日

世界の子どもたちと繋がる

『はらぺこあおむし』 エリック・カール さく もり ひさし やく 1997年9月初版1刷 2012年8月初版294刷 2012年12月2版1刷 2018年8月2版182刷 偕成社   これまた定番中の定番。小さい頃から図書館、幼稚園など家以外の場所で目にする機会がたくさんあって、でも家には…

2019年11月08日