バラガン建築 思索の家

  メキシコの街には、そこにずっと流れている音のような匂いがある。大きくなったり小さくなったりしながら、屋台から、店頭から、匂ってくる。一つはトルティーヤの、鼻の奥にたまる粉っぽいトウモロコシの匂い。もう一つは、鼻先にツンとする甘ったるい洗剤の匂い。嫌な匂いではないけれど、化学的で身体に悪…

2017年03月04日

バラガン建築 人生の家

  メキシコの建物に特徴的なピンクは、いわゆる女の子らしさをイメージさせるピンクじゃない、国を代表する花のブーゲンビレアからくるピンクで、クリーミィさがなくて、青みがかって澄んでいて、強い。和の色名で浮かぶ、桃色や桜色とは全然違う。どうでも良いのだけれど、メキシコのピンクを見ていたら、叶恭…

2017年03月03日

テオティワカン生贄の洗礼

  初日はテオティワカン遺跡へ行くことになっていた。目が覚めてカーテンをあけると、曇っている。晴れるといい、といちおう荷物にサングラスをいれた。ホテルを出ると、目の前の公園で市場が準備されていた。外に出ると空はすっかり晴れていた。屋台の骨組みやテントの色がピンクで、ブーゲンビレアが咲いてい…

2017年03月02日

『シン・ゴジラ』と日本を離れる

  新婚旅行でメキシコに行った。 結論からいうと、素晴らしく面白い場所だった。   出発したのはクリスマスイブの12月24日、成田空港に行くのは10年ぶりだった。私はその間ずっと海外旅行をしていない。空港は空いていて、西日が心細さをかきたてた。すでに外国が始まっていた。構内は天井…

2017年03月01日