柳宗悦と富山の「土徳」について

【水と匠】柳宗悦と「土徳」について書きました。 https://mizutotakumi.jp/stories/411/ 「柳宗悦を引き寄せた土徳(どとく)の地 いまに続く信仰と城端別院善徳寺」 photo:Yasushi Nakamura   民藝で知られる柳は、今回きちんと著作を読むま…

2019年12月11日

いろこよみ「栗梅」2019秋

鬼皮を剥いて、何度か茹でこぼしてから砂糖を入れて煮込むと、煮汁に滲み出る濃厚な赤み。名前からして美味しそうな「栗梅」という色を知ったとき、これは栗の渋皮煮の色だと思った。 栗梅とは赤みのある栗色のことで、「栗色の梅染」が略されたものだという。栗色の布をさらに梅の幹を刻んで煎じて煮出した汁で染めて、赤…

2019年11月07日

氷見の定置網漁について

  水と匠の記事を書きました。 寒ブリを呼び込む天の恵 「越中式定置網」と氷見の魚が美味しい理由 富山の魚は美味しいです。 その美味しさにはいくつもの理由があるのでした。 これから魚がどんどん美味しくなっていきます。ぜひ富山へ!   photo:Yasushi Nakamura

2019年10月16日

棟方を支えた民藝の寺「光徳寺」

  水と匠の記事を書きました。 https://mizutotakumi.jp/stories/334/ 富山はお寺さんが文化をつくってきたという土地だと思います。 先日福光美術館の棟方志功展で、棟方と光徳寺の高坂貫昭さんとその家族が「華厳松」の前に座っておられる写真をみました。 貫昭さん…

2019年09月12日

高岡で万葉集ゆかりの風景を巡る

  水と匠の記事を書きました。 mizutotakumi.jp/stories/326 奈良育ちの大伴家持が、富山の雄大な山や海、流れの急な川など、奈良とは違う自然の姿に触発され、多くの歌を詠んだという話には多いに共感するところがありました。 特に、季節感の違いから自然の姿の違いに開眼した…

2019年08月05日

いろこよみ「藍色」2019夏

  藍の様々な色を含んでみえる複雑さ、奥ゆきと、いつまでも錆びないような瑞々しさがどうにも好きで、藍染めの浴衣ばかり持っている。浴衣に袖を通すと、藍の染液にぎらりと沸く青い泡、通称”藍の花”と、そのすえたような匂いを思い出す。  興味深いことに、「藍」というひとつの青い植物があるわけではな…

2019年06月10日

いろこよみ「山吹色」2019春

  ながらく実物を知らず、使わなかった絵具の色として覚えている山吹との出会いは大人になってから、春の野山を歩いていたときのこと。草むらから、ふーっと大きく飛び出す黄色い花々を、なんてきれいな、けれど知らないこの花は何かと調べたら山吹だった。 古くは万葉集に詠まれ、王朝文学が記された頃には桜…

2019年05月16日

いろこよみ「氷のかさね」2018冬

  厚く張った氷。さくさく鳴る霜。静かに降る雪。冬の冷たいものは白いから、白を着ること、それも全身となれば寒々しいようで控えてしまうのだけれど、平安時代からの衣装配色「かさねの色目」には、氷のかさねという、白に白を合わせるものがある。 当時の人々はその季そのままを表現することを何よりも尊び…

2018年12月29日

いろこよみ「葡萄染」2018秋

  秋のある日、山葡萄でジュースを作った。真珠のように光る実を潰して、少しおいてから皮と種を漉すと、紫の水がたゆたいながら深く透きとおる。後で気づいた、部屋の壁に紫の点がふたつ、みっつ。飛んだ葡萄の汁だった。 葡萄染と書いて「えびぞめ」と読むのは、山葡萄の古名えびかずらに由来する。古くは葡…

2018年09月29日

いろこよみ「灰桜」2018春

  桜が私たちを惹きつけるのは、木がまるごと花になって咲く、その華やかさからだろう。満開の並木も、新緑のなかにぼっぼっと咲く山桜も、芽吹きの季節そのものをみるようで嬉しくなる。春のかすみのなかで、花の色はときに灰がかってもみえる。その奥ゆかしさがまた良い。 春といえば桜を心待ちにする私たち…

2018年03月08日