この辺りの家の外壁がトタンかガルバニウムなのはどうしてなんだろう。引っ越してきた当初は、とても暗く感じて、日照時間が少ない地域でさらに明るさを感じさせない外壁なのはどういうことなのかと、札幌からの移動だったから、特に思った。札幌だと、本州よりも家がカラフルで、雪深い時期が長いから家の色くらいは明るくしたいんだ、という意識を感じる。
今も白漆喰に黒瓦の、農村地域の家並みのほうが好き、というか、富山のそれに関してはベストオブベストな感じで好きなのだけど、冬が暗いからといってあえて明るくする必要もない、そういうものなのだからそれにならう、みたいな感覚は、わかるような気がしてきた。日照時間が少ないと、晴れ間のありがたみが増して、晴れるだけで心底嬉しい。太平洋側育ちには日本海側の気候はきついと聞いていたので、来るまでは相当びびっていたのだけど、暮らしてみれば、晴れないことの嫌さより、晴れた時の嬉しさが大きくなったことのほうが、付加されたこと、プラスのことに感じられている。