まずはこれ1冊あれば

『もこもこもこ』

たにかわしゅんたろう さく もとながさだまさ え 文研出版

 

赤ちゃん向けの絵本て、情報量が少なくて、うーんこれ買うかなあ?と思ってしまうものがけっこう多い中で、音で楽しむ系、擬音が気持ち良い系の絵本は、これ1冊あれば!と思う。

もちろん子どもの好みで何冊あってもいいとは思うけれど、やっぱり定番だけあって、ものすごく完成度が高い。

音も面白いんだけど、生えたものが成長する感じ、膨らんでいく緊張感、弾ける気持ち良さ、温度、速度とか触覚に訴えるところと、もぐもぐ口を動かす、どんな味なのよっていう味覚にも関係するところと、それが絵本だから視覚と聴覚からもたらされるという、五感の連動するかんじ、全部に訴えてくるかんじが、すごい。

すごく単純だけど、ストーリーもある。さらに、あれそうなるんだ、そうするんだっていう、意外性もある。ずっと膨らんでいくとかじゃなくて、大きくなったり小さくなったり、押したり引いたりが絶妙で、それがまた感覚にいい具合に働きかける。

何より読んでいて気持ちがいい。

子どもも、ぷうっとか、ぱちんとか、もぐもぐとか、真似する。

食べるときの「もぐもぐ」はここから学んだと言ってもいい。そういう教育的な有用性もあるという。

なんか、完璧よなあと唸ってしまう1冊。

うちでは、そのうち買おう、でもいつかなあと思っていた生後1ヶ月くらいのときに、友達がくれた。

0歳児時代に、とりあえず1冊買うならばこれがいい、と思う。